■レジオネラ症の特徴
一般的には健康で抵抗力が強い人は感染しにくいといわれています。乳幼児、高齢者、病気にかかっている人、喫煙者、多量飲酒者、過労の人など抵抗力が弱い人が感染、発病しやすいといわれています。人から人へは感染はしません。
■浴槽水がレジオネラ症の感染源となる理由
浴槽水を循環させてるシステムを使うと、ろ過器や配管等に生物膜(バイオフィルム)が形成されます。レジオネラ属菌はその生物膜の中生息するアメーバーなど微生物に寄生し、増殖します。そしてアメーバーがバースト(破裂)し、また、他のアメーバーに寄生します。その浴槽水のエアロゾルを吸い込んだり、浴槽水が気管に入り、菌が肺に到達すると、レジオネラ症に感染する恐れがあります。肺の中の細胞(マイクロファジー)はレジオネラ属菌が寄生し増殖します。
■生物膜とは?
浴槽内循環系統の洗浄が不十分な場合、ぬめりが付く事があります。これを生物膜(バイオフィルム)といいます。これは付着した微生物が作り出した粘液性の物質で形成されています。浴槽水は、温かく、又、入浴者の垢などの有機物が豊富なことから、容易に生物膜が形成されます。
また、生物膜は紫外線や消毒薬剤を通さないため、アメーバーが繁殖するのに適した環境を作っています。
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